導線の回りに微弱な磁力が発生することを学んだ児童に、教師がどうしたいと問うと「強くしたい」と答えるだろう。そこでどんな方法が考えられるかノートに書かせると
①電流を強くすれば、磁力も強くなる
②微弱な磁力を集めるれば、強くする。
①の考えは4年生の学習で同様のことを行っているので、すぐに出てくるでしょう。乾電池を2個直列にしてみるとちょっと砂鉄の付く量は増えますが、思ったよりつきません。
②磁力を集めるでは、1カ所に集めるといいんだねと教師から価値付けをしていくと導線を「くしゃくしゃ」にする方法から、コイル状にする方法に収束していきます。塾や教科書で学んでいる児童がいますので、うまくその子の意見を拾いながら、『コイルにした際にどこが一番磁力が重なるか』と問うと、中心と答えます。そこで、「中心に鉄芯を入れ、磁力をさらに鉄芯のみに集める。これが電磁石」であることを教えます。
ここは教えないと児童がはいまわってしまいグダグダの授業になってしまいます。(私は実際にグダグダになってしまいました。)
大事なのはどこまでを考えさせて、どこからを教えること。授業の上手い教師は考えさせる量が多く、ピンポイントで重点のみを教えると私は考えています。
みなさんはどうですか?
あとの授業は電磁石の特徴を押さえるだけで大丈夫だと思います。