年度末が迫っている2月中旬です。勤務先では、「学力検査」といって一年間のまとめのテストを行います。したがって、5教科の今年度の学習内容はほぼ終わっています。もちろん理科も終わっており、復習の時間をとっています。
自分の趣味の一つとして、初等理科に関わる本を集め読み授業で実践することがあります。最近の発売された理科系の本を読むこともありますが、どうしてもネタや指導技術が多いのが実状です。とっつきやすくてわかりがいいのですが、指導の背景にある教育観や理論が抜け落ちていることが多く、表面上の指導になる恐れがあると考えています。
そこで良く購入するのが、理科の古書です。特に80~90年代前半の初等理科教育全盛期の本が、質・量ともに充実しています。ちょいちょい紹介していきますので、気が向いたら参考にしてみてください。
今日の古書の紹介① 「ここが理科指導のポイントだ」 丸本喜一 明治図書出版(1986/4/1)
解説(「BOOK」データベースより) 教育の危機が叫ばれている今日、授業とは何かを改めて問いただす必要があるまいか。授業とは、すぐれた人間的ないとなみであり、全人格の投影である。教師と子どもは、教材を通して倶学具進むひびきあう活動を展開しなければならない。このひびきあいのポイントを理科指導の立場からまとめたのが本書である。