子どもの思考(一般的に)に「使えば減る。」という感覚を人は強くもっています。燃焼と空気に関係があると考えた子どもは、「空気が使われて燃える。」と考えます。そのため、燃焼前後で空気の量が変わらないことを確かめることが必要になります。
よく考えますが、真に問題解決学習をするには、子どもの思考をあらかじめ予測しておくこと、そして、その予測に関する実験道具を準備しておくことが大切だと。そのため時間も手間もお金もかかります。自分は附属で理科専科をしていましたが、それでも時間が足りずいつも深夜に帰宅していました。
さて、燃焼前後で空気の量が変わらないことを確かめる実験方法を子どもに考えさせますが、なかなか難しい。なぜなら実験で確かめる視点があやふやだからです。
そこで次のポイントを児童と確認しました。
①空気の増減がわかるように、空気の量を視覚化しなければならない。
②空気を限定した状態で火が消えることから、密閉空間で空気の増減を調べる必要がある。
③燃焼前後の空気の増減を調べるため、密閉空間において何かしらの方法で火をつけなければならない。
何度も授業を行い、このように視点を明確にすることで実験方法を考え出せる児童がでてきました。
いったいどのような実験方法を考えついたのでしょうか?
次に続きます。