6年 燃えることと空気(単元導入)

 今年度も教務として6年の理科の専科と2学年の主任を担当することとなりました。2年生の主任は主に手紙と校外学習の計画ぐらいで、実際はミドルリーダーの教諭が動かしています。

 さて6年の理科ですが、多くの教科書では燃焼と空気との関係を調べていく単元から始まります。この単元は附属小に着任し、初めての公開で展開した単元であり、自分にとって思い入れが強い単元です。

 「(自分の名前)くんはどうして、火が付いたろうそくに瓶を被せるんだい?」

 筑波大附属小の元教頭の平松先生にお会いした時にいただいたお言葉です。はずかしながら何にも考えていなかった私は、教科書に載っているからと心の中で叫んだのでした。

 次に続きます。

新年度とコロナウィルス

 約一ヶ月ぶりの投稿となります。

 家族が新型コロナウィルスに感染し、更新どころではありませんでした。3月31日に次男が発熱、妻が病院に連れて行くと陽性でした。次の日には解熱したのでよかったですが、4月1日から新年度。しかも自分は教務として提案が山盛りです。年度末に準備はほぼ終えていましたが、校長先生を含め異動職員の対応も、もろもろ教頭先生・他の職員の先生に協力していただきながら、対応していただきました。

 職員会議はリモートで提案、文書はデータで送ってもらうなど、時には車の中で仕事をするなどしていたところ、長男、妻と感染。家事・炊事など仕事をこなしながらすべて行いました。長男は3日ほど、妻は5日ほどで回復しましたが、始業式・入学式の司会は副教務に行ってもらいました。

 今年度は休補として一人職員が増置されていたこともあり、教職員のチームワークのおかげで、教務がいない新年度を乗り切ってもらいました。組織としてフォローしあえる体制と雰囲気作りを日常から構築していくことが大切だと痛感しました。

年度末と新年度準備

 出会いがあれば、別れもある。今年度の異動職員の新聞発表がありました。自分が勤務する学校でもお世話になった先生方が異動されます。お体に気をつけて、新しい勤務先でのご活躍を願っています。

 さて、教務として新年度準備を進めています。一番大きな仕事は教育課程の修正だと思います。年間行事予定から日課時程、週報の準備です。年間行事については秋頃から準備を進め、先週まで見直しを行ってきました。合わせて週報の時数をチェックし、高学年は限界近く時数をカットしてきました。自分にできる働き方改革です。

 また、交換授業の実施準備です。文科省から小学校高学年でも専科授業を行うよう伝達がありましたが、そんな人では付きませんでした。我々現場でできることは、交換授業により、教材研究の時間確保と同じ授業を行うことによって授業力向上ができることだと考えています。

 交換授業を行う場合、コマはめといって交換授業を行えるよう先生方と体育館・運動場・理科室の時間設定が必要になります。2クラスなら割と簡単ですが、3クラスの場合は難しくなります。また先生方の専門性・交換授業の週時間あたりを考えていくと、難解なパズルを組み立てるようなものです。

 約二日間かけて無事終了しました。再度微調整を行い、4月の職員会議で提案しなければなりません。うまく授業が回るか蓋をあけるまでドキドキするのは内緒です。

令和3年度卒業証書授与式

令和4年3月18日(金)に私が勤務する小学校で卒業式が無事に行われました。卒業生は3年、5年と担任を行い、6年では教務主任を兼任しながら学年主任として理科の授業と運動会・修学旅行などの行事の準備を担当してきました。

また学校長は今年度で還暦を迎え、ご退職するため、最後の卒業式となります。

教務主任として初めての卒業式。コロナ対策で歌を事前に撮影した映像を編集したり、お別れの言葉の演出を一から作り出したり、卒業式の予備日を市教委から依頼されたため、卒業式自体の再検討など、3月はほぼ休みなしで準備。通知表のチェックと生徒指導の対応も行いながら、卒業式を迎えました。

天気もなんとかもち、無事に卒業証書授与式を終えることができました。解散後の写真撮影などで時間をオーバーしてしまいましたが、本当にいい式でした。

「ホッとした。」これが一番の感想でした。様々なプレッシャーの中でしたが、小学校6年間最後の授業である卒業式を自分のイメージどおりに終えられ安堵しました。

理科の話は4月になってからできると思います。よろしくお願いします。

詐欺に遭いました・・・

 投稿で古書を薦めていました。ネットで理科の古書を定期的に探して、よさそうな物があれば購入していました。

 先日、探していた古書がセットで安く売られているホームページを見つけました。これはと思って購入(9000円振り込み)したところ、いくら待っても商品が届かず・・・振り込み詐欺でした。

 すぐ警察署に行き、相談。振り込み先の銀行の凍結。残高があれば被害に遭った方と折半で返金できるとのこと。犯人の逮捕は難しいのが現状のようです。被害に遭いましたが、9000円で勉強させてもらったと思って次から気をつけたり、子どもたちへの話のネタにしたりとしていきたいと思います。

詐欺に逢ったHPの特徴

①古書の理科(悪く言えばマニアック)であるにもかかわらず、全国で購入されています。など購買を焦らせる。

②会社と振込先の住所が離れて場所である。(会社:東北地方 振込先:茨城)

③今日中に振り込めば、手数料は会社持ちとメールが急に来る。

④よくみると漢字が中国のものが使われている。

⑤調べてみると詐欺サイトと載っている場合もある。(自分が詐欺られたHPは詐欺とは載ってなかった・・・)

他にもあると思いますが、自分が気が付いた所を述べました。参考にしてみたください。

初等理科 古書の紹介②

前回に続き古書の紹介です。

今日の古書の紹介②                                         「だれにもわかる理科教育の極意」 萩須正義 赤松弥男 

                         初教出版(1984/1/1)

 解説                                                   教えることを児童の主体的な学びに変える。教師はどうしても教えたがりであり傾向があります。教えられる児童はどうしても受け身になりがちです。しかし学びは児童の主体性があって成立するもの。教えることから脱却と問題解決学習の、一番大切であると考えられている(自分が)「問題発見」について述べられています。今ではなかなか手に入りにくかったり、値段が高くなっていることがあります。機会があればぜひ一読を!

初等理科 古書の紹介①

 年度末が迫っている2月中旬です。勤務先では、「学力検査」といって一年間のまとめのテストを行います。したがって、5教科の今年度の学習内容はほぼ終わっています。もちろん理科も終わっており、復習の時間をとっています。

 自分の趣味の一つとして、初等理科に関わる本を集め読み授業で実践することがあります。最近の発売された理科系の本を読むこともありますが、どうしてもネタや指導技術が多いのが実状です。とっつきやすくてわかりがいいのですが、指導の背景にある教育観や理論が抜け落ちていることが多く、表面上の指導になる恐れがあると考えています。

 そこで良く購入するのが、理科の古書です。特に80~90年代前半の初等理科教育全盛期の本が、質・量ともに充実しています。ちょいちょい紹介していきますので、気が向いたら参考にしてみてください。

 今日の古書の紹介①                                         「ここが理科指導のポイントだ」 丸本喜一 明治図書出版(1986/4/1)

 解説(「BOOK」データベースより)                                                   教育の危機が叫ばれている今日、授業とは何かを改めて問いただす必要があるまいか。授業とは、すぐれた人間的ないとなみであり、全人格の投影である。教師と子どもは、教材を通して倶学具進むひびきあう活動を展開しなければならない。このひびきあいのポイントを理科指導の立場からまとめたのが本書である。

ソニー子ども科学教育全国大会 千葉大会

2月5日(土)に千葉大学教育学部附属小学校で行われました。コロナ禍でも開催できるよう、オンライン公開研究会でした。北は北海道、南は沖縄の先生が参加され意見交換等が行われました。発展的な学習に挑戦し続ける先生方に大きな刺激を受けました。提案性のある内容で、さらにブラッシュアップすればよりよい授業になると思いました。このように授業を語れる教師で有り続けたいです。教師の仕事が授業づくり中心となれる時代になれるよう環境を整えていきたいです。

6年 プログラミング学習と教育界の問題

 市教委からMesh&Ipadをレンタルし、理科の生活の中の電気におけて電気を有効に使うためのプログラムを構築する学習を行います。

 しかし、自分自身Ipadを触ったことがほとんどありません。(私の自治体のタブレットはクロームブックです。)来週授業を行うために、土日ではありますが出勤し、勉強したいと思います。どんな年になっても学び続けて自分自身をアップデートしていきたいものです。まぁ本来なら勤務時間にこのような研修を行いたいのですが、難しいのが今の実情です。教員の働き方改革を進めていかなければ、次世代の担い手が集まりません。

 国はお金をかけずに教員の働き方改革を進めようとしていますが、なかなか成果が上がらないのが現状です。お金をかけ、人(常勤)を増やし、一人あたりの仕事量を減らすしかないと思います。

 日本は資源の乏しい国だからこそ世界でも活躍できる人材を育てる必要がある。

 教員の質が高まり、充実した教育活動により子どもたちの健やかな成長につながることを切に願います。

3年 理科 磁化(3)

磁化の上書きについて

鉄が磁界に入った時に磁化すると前回述べた。この磁化した鉄を前回と違う極に近づけ磁化させると実は極が入れ替わる。「磁性の上書き」じつはこの現象は、学習指導要領に掲載されていない。

 磁性の上書き自体は生活の中で多く利用されている。磁気カードやパソコン等のハードディスクなどである。

 理科教育と現実社会との関わりを重視するならば、ぜひ次回の学習指導要領の改訂に盛り込んで欲しい事項である。というか指導しなければいけないのではないだろうか。

 単元構成として「磁性の上書き」は単元の終わりの方にくる内容である。単元の流れとして、「磁化に気付く→磁性の上書きに気付く」が、よいだろう。そして、これは児童本人に疑問をもたせ、問題可決させていくには、場の設定が重要になってくるだろう。今後、自分のHP更新技術を向上させ、自分が考えた単元構成や板書等を乗せていきたいと考えているので、今しばらくおまちくださいませ。

他の学年・他の単元について質問等あればコメントをお願いします。